企業紹介

Vol.01

株式会社 光陽メディア

―光陽メディアさんでは、どのような人たちがどのような形で働いていますか?技術を持っていない人を育てるのと、即戦力の人を雇う場合があると思いますが。

大塚部長:まず本を作るにはいろんな工程が沢山あるから、いろんな人たちの仕事があります。チームというか仲間という感じでやらなきゃいけないんです。専門的な技術がある人じゃないと出来ないわけではないです。どの部署も入社してから印刷について学んでいます。
よく感じることはやりがいを持ってもらえるかどうかですね。出来上がった時の喜びを想像しながらやれる人は、すごく成長が早いと実感しています。ただそこにハードルを上げ過ぎないようにしなきゃと思っています。

―社内のチームワークで気を付けているところを教えてください。例えば、データをチームで扱うとファイルを開いたり、しまったりの作業の中で混乱しそうな恐れがありますが。

大塚部長:確かにデータが命みたいなところがあって、会社にきちっとルールがあってそれを確認すれば、あとはそういう失敗はみんなあります。そういう失敗をして精度が上がっていくんです。みんなで助け合いながら克服しています。
あと、聞くとか相談するとか伝えなきゃいけないことは伝えてとか、聞くというのは大事です。聞くこと自体ハードルだったりするけど、聞いてくれないと困るという失敗が結構ありました。

―社内のコミュニケーションで気を付けているところを教えてください。例えば、わからないことを質問するタイミングや、今話しかけても大丈夫かなど、人との関わりについて課題を感じています。
人に対する信頼感とかについてうかがいたいです。

大塚部長:聞いても大丈夫そうな雰囲気を作ることも大事だと思っています。こちらから声を掛けるとかですね。
人との信頼関係について、会社としても私自身も多分ほかの会社も一番悩むところ。どんな意味があっても働きやすい職場を目指しています。人間同士だからいろんなことが毎日あります。
私はどちらかというと和やかなのがいいけど、それだけではだめだから、家族的なものがあるといいのかと、いけないときは叱り、励まし合い、人間として信頼し合うということも大事です。何が正しいかはわからないですね。

―大塚さんは私たち若者をどういう風な印象を持たれましたか。

大塚部長:あまり特別何かということはなく、一所懸命考えていると思いました。挫折をしたり、特別な悩みを持って駆け込んでくる人たちって、必死さみたいなものを感じます。社会に出なきゃいけないと悩んでいる姿に刺激を受けます。

―大塚さんの真剣に若者の話を聞いて答えてくれる姿に、若者を対等な人として会社全体が受け入れてくれていると感じました。

koyom2 koyom3 koyom4 (上)画像修正(レタッチ)の研修をパソコンで学んでいます。
(中)DTP(印刷デザイン)のしくみをみんなで学んでいます。
(下)実際に印刷物を切り取って、印刷のしくみを学んでいます。

株式会社光陽メディア

事業内容 印刷・出版業、製本加工業、発送・倉庫業
企業概要 2012年より、NPO法人文化学習協同ネットワークと連携を開始。若者が働く場へ一歩踏み出す力となるための場の提供や、ユースラボへの業務の発注などを行っている。
ホームページ https://koyo-net.co.jp/

Vol.02

marumi2 marumi3 marumi4 (上)インタビューに答えてくれた三鴨社長と内藤さん
(中)インタビューに答えてくれた富安さん
(下)実際に内藤さんが担当し、制作されたパンフレットです。

有限会社まるみ

事業内容 名刺デザイン・製作、チラシ、パンフレット、冊子等各種印刷、ホームページや電子書籍データ等作成など情報処理サービス
企業概要 三鴨社長は若者を受け入れる企業ネットワークを作るNPO法人「わかもの就労ネットワーク」理事。集中訓練プログラムの卒業生数名が実際に就労している。東京都ソーシャルファーム事業所認証(2021年3月5日~2026年3月31日)。
ホームページ https://marumi-print.jp/

有限会社 まるみ

─ 協同ネットとかかわったきっかけは?

三鴨社長:経営者の勉強する会(東京中小企業家同友会、以下同友会)で知りあいました。それまでは若者支援は知らなかったけれど、(協同ネット代表の)佐藤さんから教えてもらいました。そして一緒に若者について勉強してきました。
(まるみでは)もともと障がいのある人の実習を10年以上前からやってきました。同友会で頼まれたんです。その延長線上で協同ネットと知り合いました。
(同友会では、)今はいろんな(悩みの)テーマが持ち込まれています。でも(以前は)「何が困っているの?」と原因別で施策が作られてきたが、(今は)困っていることそのものに対してになっています。
(悩みが)完全ではないけれど、複雑化してきています。家族構成も変わってきています。コロナの影響もあります。

― 若者を育てる喜び・やりがいとは?

三鴨社長:植物が育ってきて嬉しいのと一緒です。なんで嬉しいのか(理屈じゃ) 分からないけど、育つということのパワーです。

― 卒業生を受け入れる理由とは?

三鴨社長:その人の持っているスキルと会社がやっていることが一致したからです。 DTPのスキルを持っていたからです。かなり安心してお願いできるなと思います。ハローワークよりもかなりゆっくりした知り合い方ができますので。
むかしハローワークから応募した人で、採用したら、「やっぱり行けません」と電話してきた人がいました。(その人は)本当にやりたいことではなかったんだと思います。
そういうところはサポステではないと思います。

― どのような人材を求めているか?

三鴨社長:嘘をつかない人ですね。嘘をつく人で苦労したので。どんなに仕事ができてもうそつきの人と仕事をするのは大変です。

― 集プロメンバーに求めていることは?

三鴨社長:何も求めていないです!贅沢な時間だと思うので、それを味わい尽くしてほしいと思います。

― 集プロの魅力とは?

三鴨社長:(集プロの魅力は)時間をかけてじっくり学べるところだと思います。学んだだけじゃダメだから、それをどうするのかというところまでつなげてほしいですね。次のステップに生かしてほしいです。